捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
症状から記事を探す
捻挫になる主な原因とは?
捻挫はあらゆる関節で起こり得る症状です。
首も腰も肩も股関節でも、関節があれば捻挫をする可能性があります。
特に起こりやすいのが足首です。
足首の捻挫の原因は、大半が「歩行時のアンバランス」です。
普段の姿勢で片脚に重心が偏っている方はバランスを崩しやすく、転倒により捻挫することが多いです。
足首の捻挫の多くは内反捻挫(うち返し)と言われており、足の小指側に体重が乗っている方は要注意です。
また、立ち姿勢で足の内側のみえる量が多いと捻挫のリスクが高めと言えます。
これは外側に体重が乗ることで靭帯の外側に負担がかかるからです。
足首の第5中足骨基底部が短腓骨筋の牽引力によって骨折する場合もあります。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
捻挫をしたから靭帯を損傷したといったように、靭帯を損傷したから捻挫になるとは必ずしも限りません。
捻挫によって関節をつなぐ靭帯が引き伸ばされると損傷にいたります。
ですから、同じでもあるし、まったく違うとも言い切れません。
原因と症状という関係ですので、流れの中では繋がっていますが、厳密にはイコールでもありません。
捻挫をしても絶対に靭帯を痛めるわけではないのです。
また、捻挫は内容によって損傷する箇所が異なります。
腰部捻挫の場合、靭帯、筋肉、関節などを痛めたりします。
靭帯だけでなく、ほかの部分を痛めてしまう危険性も忘れないでください。
とくにあまり強い外力を受けると骨折することもありますから十分にご注意ください。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫を早く改善するには、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つが対処の基本となる、「RICE処置」を覚えておきましょう。
具体的には患部を動かさないように安静に保ちます。
押して痛い所、腫れぼったい所、発赤(赤くなっている所)のある箇所を、10~15分くらい冷やしてください。
そして、腫れを落ち着かせる処置として包帯などで患部を圧迫し、心臓より高い位置に置いて、下半身に溜まりやすい血液の循環を促しましょう。
炎症反応の早期改善はもちろん、予後を良い状態にするためにも、「RICE処置」を受傷直後から3日間は継続してください。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
足首の捻挫には、「RICE処置」が応急処置の基本です。
足首の捻挫の場合、外くるぶしの少し下にある靭帯が損傷を受けやすいです。
この部分が押して痛い、じっとしていても痛い、腫れている、赤くなっている、皮下出血がある場合は、靭帯、筋肉、軟部組織を痛めている可能性が高いです。
手首を捻挫した場合も、「RICE処置」が有効です。
小指側のくるぶし付近が痛くなる、TFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷)の場合、ドアノブを回すときに痛くなったり、物を持った際に痛みを感じます。
できれば安静にして使わないようにしたいところですが、生活動作で避けられない場合は手首にサポーター、テーピングを巻いて対処しましょう。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら医療機関に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。